折々に思うこと その22

 令和6年が駆け足で暮れ行こうとしています。
「時の流れは決して止まらない」というあまりに普遍的な原理をあらためて噛みしめています。
 「月日は百代の過客にして、行き交う年もまた旅人なり。
舟の上に生涯を浮かべ、馬の口とらへて老いを迎ふる者は日々旅にして旅を栖(すみか)とす」という松尾芭蕉の『奥の細道』の冒頭の一文を思い出します。

 さて、うだるような残暑から始まり、あまり長くない秋を挟んで、最後は「寒い!」と思わず身を縮めるような真冬の気候まで、変化に富んだ2学期が12月20日の「終業式」をもって終わります。
 「実りの2学期」とか「充実の2学期」とか言いますが、1学期で、園生活のリズムをつかみ、クラスに慣れた子ども達が、いよいよ自分を発揮して、多くの行事や諸活動に伸び伸びと取り組んで成果を挙げ、大きく成長していく時期です。
 各クラス担任は、4月に宣言した【私はこんなクラスをつくります】を実現するために、各自で考えた具体的な手立てをクラス経営の中に落とし込み、理想のクラスへ一歩、一歩近づけていきました。
終業式後の職員会議では、自信をもって、子ども達とともにつくりあげつつあるクラスの姿を発表してくれるものと思います。
 私も、ささやかな活動として、以前紹介しましたが、毎朝1時間ほど玄関前の道路に立ち、登園してくる子どもさんと親御さん親子を迎えました。
たぶん全ての日、立つことができたと思います。
9月は、ギラギラと照りつける直射日光を避けて陰ができる所を選んで、12月は、なるべく日の当たる場所を選んで。
これも冬休みの間はしばしお休みです。
 保護者の皆様には、本園のメイン行事である10月の「運動会」、12月の「おゆうぎ会」で、諸準備、進行の補助、後片付け等のお手伝いを快く引き受けていただき有難うございました。
また、2か月に一度の「お誕生会」にも、時間を割いてお子さんの発表を聞きにきていただきました。
このようなご協力、ご支援に支えられてこそ、何とか日々の保育や行事をこなすことができました。
深く感謝いたします。

 年末まで、それぞれのご家庭では何かと忙しい日々が続くと思います。
月並みですが、ご家族の皆様、お体に気を付けられてよいお年をお迎えください。

 新年号(第23号)は、来る1月10日ごろアップする予定です。
それでは、今年はこのあたりで失礼します。
いつも読んでいただき有難うございました。