折々に思うこと その33

 たくさんの思い出が詰まった夏休みも終わろうとしています。子ども時代と同じく、教育の仕事に携わっていると毎年夏休みの終盤は一抹のさびしさを感じます。長いようで短かった夏休みを振り返って、今回は夏休み序盤にあった「お泊まり保育」と、中盤にあった「夏期保育」についてお話をいたします。

 お泊まり保育は、年長さんを対象に、7月19日(土)~20日(日)の1泊2日の日程で本園にて実施しました。1日目、午後3時が近づくと、大きなバッグを持った子ども達が、パパやママに連れられて登園してきます。2階のお遊戯室で開会式を済ませると、早速班編制をして、レクリエーション、スイカ割りで盛り上がり、夜みんなで寝るお遊戯室を雑巾がけして環境を整え、それからいよいよ夕食定番のカレーづくりに取り掛かります。でき上がると「いただきまーす!」をして、つくったカレーにみんなで舌鼓を打ちました。ごちそうさまでした。
 日が暮れると園庭に出て、アイスを食べながら花火をして楽しみます。それから一人ずつシャワーを浴びて寝る準備です。私にも何かやってくれと声がかかり、寝る直前、子ども達に絵本の読み聞かせをしました。1週間ほど前に図書館から楽しそうな絵本を何冊か借りてきて準備は一応していました。私の拙い読み聞かせを、子ども達は静かに聞いてくれました。その後就寝……。
 2日目の朝は6時起床。6時半からラジオ体操。その後朝食をとり、荷物の整理をしてお遊戯室で解散式という運びです。この行事に臨むにあたって、いささか不安な子も少なからずいたようですが、友達と一晩過ごした経験が子ども達の顔に自信となって感じられます。最後に私から1人1人に「お泊まり保育修了証書」を手渡して、お迎えに来られた保護者と一緒に子ども達は堂々と帰宅していきました。先生達の口から「これでいよいよ年長さんになれたよね」という声が。

 ところで、嬉しい出来事がありました。お泊まり保育の1日目。玄関先で「園長先生、こんにちはー」の声が。見ると3人の少年達が立っています。よく見るとそのうち2人は本園の卒園児で、1人は2人の友達とか。もう5年生になっています。「園長先生、今日は何かあっているんですか?」、「ああ、今日から年長さん達のお泊り保育さ」、「そうなんですか。なつかしいなあ」2人の顔をよく見ると彼らの園児時代がほうふつとしてきます。「園長先生、園庭で少し遊んでもいいですか?」「いいよ。卒園児だから特別に許可しよう」。少年達は酷暑の中、汗びっしょりになって遊具で遊んでいました。これが若いということですね。一途な姿に打たれます。遊び疲れたのか、3人は「ちょっと出てきまーす」と言い、園を出て近くのスーパーに入っていきました。しばらくして戻ってきた3人。「園長先生、僕たち、お小遣いを出し合ってアイスを買ってきたので、頑張っている先生達に食べてもらってください!」と、自分達の分と併せて、職員分のアイスを私に渡すではありませんか!驚きと感動の一瞬でした。お泊まり保育終了後、みんなでおいしくいただきました。感謝! 

 夏期保育(8/4~7)は、年中さんの「泡あそび」について報告します。
〈 ね ら い 〉
1 ボディソープ、削った固形石鹸、泡のそれぞれの感触やいいにおいを楽しむ。
2 泡の様子の変化を観察し、水と混ぜると泡立つという性質に気付く。
3 友達や先生と泡の面白さを共有し、パフェをつくって「見立て遊びを」楽しむ。

〈 泡 あ そ び の 経 過 〉
 3~5人ほどのグループをつくり、各グループにたらいを配る。その中に最初はボディソープだけを入れ、ぬるぬるした感触を楽しみ、少しずつ水を加えて泡立てていく。
手を擦り合わせたり、腕に塗ったりして少しずつ泡が立つと、子ども達からも「泡になった!」と歓声が上がる。
固形の石鹸はなじみのない子も多かったようだが、削ったものを手に乗せ、こすると消えて泡になっていく様子に驚いていた。スポンジを配ると泡立てるコツもつかんできたようで、友達と教え合いながら自然と空気を含ませるようにスポンジを揉む動作を繰り返し、ふわふわ感の泡をつくっていた。途中泡が飛んで子ども達の頭や鼻に付く様子も実にかわいらしかった。
 各グループのたらいが泡でいっぱいになったら絵の具の色水を加え、カラフルな泡をつくった。泡の色が鮮やかに変わっていくと「きれい!」、「青い色になった!」と歓声があがっていた。その後はカラフルな泡を透明なプラスチックのカップにスプーンでよそい、パフェをつくった。カップが泡で溢れても気にせず、豪快に盛り付ける子、少しずつ慎重に盛り付ける子と、活動にそれぞれの性格が現れていた。
  活動後は、シャワーやプールで泡を流し、お風呂上がりのようなさっぱりとした感覚を楽しんだ。できあがったパフェを飾ると、「このパフェは、明日はどうなっているんだろう?」という疑問が出た。多くの子が「そのまま固まる」という答えだったが、翌日見てみると、底に色水が少しだけ溜まり、泡がなくなっていてみんな唖然としている。「なくなっちゃった……」「いい匂いはしているね」と残念そうではあったが、カップに勢いよく水を注ぐと再び泡立ち、色水のソーダができた。「パフェがソーダに変身した!」と大喜びで、友達と乾杯したり、飲むまねをしたりして大いに楽しんだ。

 夏期保育の話は、担当した年中さんの担任の先生の記録簿をもとに紹介してみました。ともあれ、子ども達は園での楽しい夏休みを過ごしました。それぞれの家庭でも発見あり、感動あり、涙も少しありの夏休みだったことと思います。
 それでは今日はこのあたりで失礼します。
2学期もよろしくお願いいたします。