折々に思うこと その41(最終号)
去る3月16日(月)に、令和7年度 第55回卒園証書授与式を執り行い、希望に瞳輝く33名の卒園児を送り出しました。お別れに際し、一抹のさびしさも感じながら、子ども達の晴れの門出の日でもありますので、私達教職員も笑顔で彼らの背中を押しました。卒園に際して、卒園児の親御さん方からは、以下のような言葉を頂きました。
〇 あのお友達ともっと仲良くなりたいけどどうしたらいいんだろう。お手紙を書こうかな、それとも何か作って渡してみようかな、でも今はそっとしておいた方がいいのかもしれないな、などと深く考えることができるようになりました(そんな悩みをママに相談する関係がいいですね)。
〇 小学1年生に向けて、自分でがんばってみよう、挑戦してみようという姿勢がよく見られるようになりました(先生方も、苦手なことは無理にさせないで、やる気になるまで待ってくれています。「待つ」は幼児期の保育にとってのキーワードですね)。
〇 どうしたらお友達が喜んでくれるか考えるようになりました(サービス精神、すばらしい!)。
また、自分がされたらいやだなと思ったことは、お友達にはしなくなってきたように思います(「己の欲せざるところ、人に施すことなかれ」ですね)。
4月からは小学生。新しい環境に早くなじんで、新しい友達を得て、自分を生かして楽しい毎日を過ごしてほしいと思います。鳴鼓の卒園児達に光あれ!
また、19日(木)には、「修了式」を行い、1年間の思い出を振り返り、節目節目で見せた成長の姿を称え、次年度の更なる成長を願って令和7年度を締めくくりました。
なお、「修了式」に続いて、「離任式」を行い、私は8年間務めた鳴鼓幼稚園を去ることになりました。
思えば、8年前の2月、携帯電話が鳴って、「幼稚園の園長をやってくれないか」という打診を受けました。それまで3年間務めていた図書館の館長職を辞することが決まっていたので、『後はのんびりやるか』と思っていたところに突然の依頼です。「自分は中学校の経験はありますが、同じ教育施設でも幼稚園はちょっと……」と尻込みしたのですが「いやあ、園児たちと遊んでやればいいんだから、あまり深く考えないで」と説得され、「まあ、子ども達と遊ぶだけでいいなら」とお引き受けしました。就任以来、戸惑いと不安の毎日でしたが、そんな気持ちを払拭してくれたのが、子ども達の作為のない、天真爛漫な笑顔でした。少々のストレスは吹き飛ばしてくれる子ども達との偽りのない交流に私の心はすっかり癒されていきました。なんといい環境で過ごさせていただいた8年間だったことでしょう。拙い私の園経営をご理解いただき、ご協力を賜った心温かい保護者の皆様、真面目で優秀で熱心な教職員の皆様、お世話になりました。今回を最後に本当に失礼いたします。拙文のご拝読に深く感謝いたします。

