【第1回】子どものタイプは「生まれつき」?自分を責めない子育て (親野智可等先生講演会より)
5月27日に開催されたPTA連合会総会で、教育評論家 親野智可等先生の講演を聴く機会がありました。子育てをしていると、「どうしてうちの子は朝起きられないのだろう」「何度言っても片付けてくれない」「私の育て方が悪いのかな」と悩んでしまうことがあります。しかし講演では、「子どもの姿をすべて親の育て方のせいにしなくてよい」という、とても心が軽くなるお話がたくさんありました。
今回から6回にわたり、講演の中で特に印象に残った子育てのヒントをご紹介します。
第1回のテーマは、「子どものタイプは生まれつき?」です。子どもには、生まれ持った個性や特性があります。朝型・夜型、整理整頓の得意・不得意、慎重さや行動の速さなど、親の関わりだけでは説明できない部分も少なくありません。まずは、「自分を責めすぎないこと」。そのことを教えていただいたお話から始めたいと思います。
【第1回】子どものタイプは「生まれつき」?自分を責めない子育て
子どもがなかなか朝起きなかったり、お片付けが苦手だったりすると、「私の育て方が悪いのかな…」と悩んでしまうことはありませんか?でも、安心してください。それは親のせいでも、子どもの根性のせいでもありません。
遺伝子レベルで決まっている「朝型・夜型」
イギリスのエクセター大学の研究によると、「朝型か夜型か」は遺伝子レベルですでに決まっていることが分かっています。 朝起きられない子は、自立していないわけでも怠けているわけでもなく、ただ「脳が起きてくるまでに時間がかかる体質」なだけなのです。
お片付けの得意・苦手も「生まれつき」
40年の教員生活や600件の家庭訪問の経験、そして最新の「行動遺伝学」の研究からも、整理整頓が得意か苦手か、マイペースかセカセカしているかといった資質は、生まれつきの要素が大きいことが分かっています。同じ親から生まれ、同じ環境で育った兄弟でも、お片付けができる子とできない子で全く違うのはそのためです。
ざっくり「半々」と捉えましょう
生まれつきの遺伝の影がある一方で、もちろん家庭環境や経験の影響もあります。行動遺伝学では、音楽の遺伝率が80%、勉強が50%などと言われますが、「生まれつきのものと、後天的な環境は半々」だとざっくり考えておくと気持ちが楽になります。
ママ・パパへのメッセージ 今、目の前のお子さんが朝起きなくても、片付けをしなくても、自分を責める必要は一切ありません。少子化が進む今の日本で、子どもを産んで一生懸命育てているだけで、皆さんは「人間国宝」並みに素晴らしい存在なのです。まずは肩の力を抜いて、リラックスすることから始めましょう。

-300x225.jpeg)