【第5回】写真の力で自己肯定感を育てる!おうちでできる「ほめ写」の魔法(親野智可等先生講演会より)
子ども自身の頑張る姿や、家族の笑顔の写真を家に飾り、それを見ながら言葉をかけて褒める――。これが、今子育ての現場でも大注目されている「ほめ写(ほめしゃ)」という素敵なメソッドです。講演の最後を締めくくる、今日からすぐに始められる具体的なステップをご紹介します。
なぜ「写真」が子どもの自己肯定感を高めるのか?
第4回で「子どものうちは、自分の人生や将来を考えて行動を変えるようなモチベーションはない」とお話ししました。子どもにとっては「今、目の前にあるリアリティ」がすべてだからです。 そんな子どもたちにとって、自分の写真が家に飾られているということは、「自分は家族から大切にされ、愛されている存在なんだ」というメッセージを、理屈ではなく視覚(リアリティ)でダイレクトに実感できる強力なツールになります。
どんな写真を、どこに飾る?
スタジオで撮ったような特別な記念写真である必要はありません。日常の何気ない瞬間こそが、子どもの心の栄養になります。
- リビングや玄関に貼る 家族みんなの目に留まりやすく、子どもが毎日必ず通るおうちの「特等席」に飾るのがポイントです。
- 家族みんなの笑顔の写真 みんなで笑い合っている写真は、見るだけでおうちの中に安心感(ラポール)を生み出します。
- 一生懸命に何かに取り組んでいる写真 ブロックを真剣に組み立てている姿、何かに夢中になっている瞬間など。上手くできた瞬間だけでなく、「プロセス(頑張っている過程)」の写真がベストです。
写真を見ながら、どう声をかける?
写真を飾ったら、ぜひお子さんと一緒にそれを見ながら会話を楽しんでみてください。
「このとき、一生懸命ブロックを積んでいてすごくかっこよかったよ」 「みんなでニコニコしていて、ママ(パパ)はこの写真を見ると本当に幸せな気持ちになるんだ」
過去の自分の頑張りや笑顔を親から改めて言葉で肯定されることで、子どもは「自分はできる」「ここにいていいんだ」という自信(自己効力感)をムクムクと膨らませていきます。
ママ・パパへのメッセージ 「早くしなさい!」「片付けなさい!」と、今の姿を鬼の形相で叱ってばかりの毎日でも、壁に飾られた写真を見るだけで、親の側も「ああ、やっぱり我が子は愛おしいな」と、欲を脇に置いて優しい気持ちに戻ることができます。写真の魔法を借りて、親子で自己肯定感を高めていきましょう!
親野 智可等 先生 講演より


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