折々に思うこと その28

 今年も、31人の新しい血が本園に入りました。4月11日に入園式を行い、新入園児さん達を盛大に歓迎しました。3歳児23名、4歳児7名、5歳児1名です。
最近は3歳児から入園させる家庭がほとんどで、4歳児、いわゆる年中さんが7人も入ったのは久々の快挙でした。
 園長式辞「みなさん、今日はちゃんと起きましたか?」『はーい』。
「幼稚園行かなーいと言って泣いた人?」‥‥2,3秒して、元気な声で1人の子どもさんが『はーい!』。と勢いよく挙手。
会場は笑いに包まれました。
しかし、これで会場の空気が一気に柔らかくなりました。
「幼稚園は怖くないよ。楽しいところだから安心してください」。
 毎年、入園式は、子どもさん達が席に座らなかったり、座ってもすぐに立ち回ったり、『ママがいい!』と駄々をこねたりして落ち着かないのですが、今年は、とても行儀がよくて、私の話を結構しっかり聞いて、私の問い掛けに対する反応もとてもよかったと思います。
 でも、新入園児達が一番集中したのは、式終了後にあったアトラクション。
在園児達による歓迎のダンスでした。男子・女子がそれぞれ7,8人ずつ、かわいい衣装に身を包んで交代でテージに上がり、軽快な音楽に合わせて披露するダンス。新入園児達の顔はステージ上にくぎ付け。
先輩園児達のダンスにすっかりはまっていました。
ああ、やっぱり、子ども達には子ども達が一番だよね、と今さらながら悟った次第です。

 今回は、新入園児募集がなかなかうまくいかず、3歳児さんが23名しか集まらず、2クラスでいくところを1クラスにしました。
2人担任制にして補助職員を1人付け、3名の保育者でお世話をしていきます。
「集団生活の中で揉まれ、多くの体験の中で身の処し方を覚えながら自分を伸ばす」ためには、どうしても1クラス17,8人は必要です。
来年年中さんが今年度並みに入ってくれることを期待したいと思います。

 入園式から約10日が過ぎました。朝の玄関は、比較的静かです。
連れてきた親御さんとの別れを嘆き悲しむ子どもさんも例年より少ないと思います。
各学年保護者懇談会が終わり、役員さんもスムーズに選出され、給食もスタートし、新たな活動が開始されました。
 今年も大きな事故や怪我なく、楽しく、充実した活動や諸行事が催され、子ども達がすくすくと育っていくことを期待したいと思っています。
 それでは今日はこのあたりで失礼します。