折々に思うこと その25

 今年の冬は、長崎としては珍しい気候となりました。
前回に書きました、3学期早々の降雪と低温による道路凍結。
そして2月初旬の1週間ほど続いた降雪と低温の日々。
鳴鼓幼稚園は認定こども園ですから悪条件の気候でも園を休園にすることはなかなかできませんが、道路事情により朝から園バスを回せないことが3回ほどありました。一冬に3回は少々多いと思います。
昨今の全国的な降雪の多さは地球温暖化が一つの原因と先日のニュースで気象庁の方が言っておられましたが、どうして温暖化が降雪の多さに繋がるのか?よく分かりません。
特に2月初旬の低温が続いた期間は、長崎の冬の行事「ランタンフェスティバル」には痛手だったかもしれませんね。
注目の「皇帝パレード」は2回とも中止になりました。
初めてのことかと思います。
遠く県外から来られた方々は、帰られた後こう言われたことでしょう。
「長崎があんなに寒いとは思わなかったよ」。
皆さんは、ランタン、これまで何度か行かれましたか?

 さて、今日は、私がスクラップした新聞の記事から1例紹介します。 2021(令和3年) 12月25日の朝日新聞 読者の投稿コーナー「ひととき」からです。


『パン屋さんの手紙』


 我が家の近所に個人で営む食パン専門店がある。
ある日、小学3年生の息子にお使いを頼んだ。
千円を渡し、パンを買ったお釣りでお菓子を買ってもいいと約束した。
 仕事を終えて帰宅すると、机の上にきちんとパンの紙袋があった。
買ったことをほめると、「パン屋のおじさんからお手紙もらった」と息子が言う。
 手紙にはこう書いてあった。
「息子さんが買いに来てくれました。その時持っていたお金が少し足りませんでした。 でも雨の中頑張って来てくれたので今回はこれで構いません。有難うございました」。
息子はパンを買う前にお菓子を買ってしまっていたのだ。
 翌日、店長さんにお詫びして、残金を支払おうとしたが、「昨日の件は本当に結構です」とおっしゃった。
「息子さんもまた来てくださいね」と声をかけてもらい、新しい食パンを買って店を後にした。
 昔は個人店が多く、こういったことはよくあったかもしれない。
息子にはお使いの礼と店長さんの優しさを伝え、買い物ってこうするんだよと確認した。
 あたたかいパン屋さん、また息子と買いに行きます!

 投稿されたのは、京都府にお住いで、言語聴覚士をされているM子さん
じわーっと心が温かくなりますね今日はこのあたりで失礼します。