知識を「理性」に変えていく、子どもたちの成長

 先日の食育講話では、栄養士の先生から「夏野菜には、暑い夏を乗り越える大切な栄養がたくさん詰まっているんだよ」と教えてもらいました 。そしてその学びを、年長組の子どもたちはすぐに「行動」へと変えて見せてくれました 。
 その日の給食のメニューは「炒り豆豆腐」、中に入っていたのは、今が旬のグリンピースです 。「これも今が旬のお野菜だよ」という言葉を聞いた子どもたちは、苦手であっても「自分の体に大切なものだから」と受け止め、一生懸命にお箸を動かしていました 。
 この姿は、単に「給食を残さず食べた」という以上の大きな意味を持っています 。年長児クラスになり、これまでの「好きか、嫌いか」という感覚的・欲求的な動機から一歩進み、新しく得た知識(=旬の野菜は体に良い)を基に「今はこうすべきだ」と、自らの理性によって行動を変容させる力が確実に育まれている証拠です 。
 子どもたちは大人が思う以上に、大人の言葉を理解し、自分の力にしています 。ご家庭でも、子どもたちの「やりたくない」という気持ちにぶつかった時は、ぜひ「これはね、〇〇のために大切なことなんだよ」と、その理由や背景にある知識を丁寧に伝えてみてください 。きっと、子どもたちの中に育ちつつある「理性」が、自分をコントロールする力を引き出してくれるはずです 。