折々に思うこと その10
新年明けましておめでとうございます。
令和の年号になり6回目、21世紀になり24回目の新しい年が始まりました。
本当に時が経つのは早いものです。
だって、昼間はもちろん、人が眠っている夜の間にも、刻々と「時」は休みなく刻まれているのですから。
「月日は百代の過客にして……」で始まる「奥の細道」の冒頭を思い出します。
私事で恐縮ですが、今回で70回目の新年を迎えました。
あと何回、健康な状態で新年を祝えられるのか。
自堕落を戒め、食や睡眠、そして飲酒(?)等、普段からの節制に留意して健康の保持に努めたいと思います。
そして、8日(月)は「成人の日」です。
今年も全国各地で、7日(日)か8日(月)に、各自治体主催の「成人のつどい」が催されることでしょう。
20歳になった、まだ世間の手垢のさほど付いていない初々しい若者達のこれからに、心からお祝いと励ましの気持ちを送りたいと思います。
ところで、最近の「成人のつどい」の有り様として、会の進行を、当事者である20歳の若者達が務めるやり方が広まってきているように思います。
私の住んでいる長与町でも、勤務地であるお隣の時津町でもそのやり方で行っているようです。
主催者側と協議しながら、進行役はもちろん、会の中身も新成人達の意向をなるべく反映するという、まあ「自分達で考え、行う自分達の会」でしょうか。
このような傾向はよろしいのではないかと思いますが、皆さんはどう思われますか。
そう言えば、最近は「荒れる成人式」の映像があまり、いや、ほとんどテレビの画面で流れなくなりましたね。
実施方法の工夫が少しは影響しているのでしょうか。
さて、少し話題を変えて、本園には毎年数名の教育実習生がやってきます。
年齢は20歳から21歳というところでしょうか。
いかにも若いです。期間は、2週間から3週間ほど。
実習初日は、日程のどこかで園長の講話を入れるようにお願いしています。
ねらいは、保育士としての実践体験をするにあたって、それなりの心構えを持ってもらうことです。
その中で、私は次のようなことを若者達に問います。
「あなたたちは20歳のとき『成人式(成人のつどい)』に参加したでしょう。
その際、来賓の方の祝辞もあったと思いますが、その中で、『よき社会人になってください』というフレーズを聞いたことと思います。
では、『よき社会人』とはどんな人のことを言うのでしょうか?」……私の問いに実習生は自分なりに考え回答します。
「あいさつがきちんとできる人」、「身なりが整っている人」、「常識のある人」、「大人らしい考えができる人」等々。
みんな正解の1つだと思います。最後に私の考えも添えます。
『よき社会人』とは、一言で言えば、『周囲から、この人は大丈夫だと思われる人』
そう思われるためには、例えば
〇 心身ともに健康であること
〇 明るい雰囲気を持っていること
〇 人の話がしっかり聞けること
〇 時間がきちんと守れること
〇 自分の言葉に責任を持てること
〇 周囲への感謝をいつも忘れないこと 等が必要だよと言います。
彼らが、大学での勉学や教育実習での貴重な体験、そして友との人間関係の学び等を経て保育士となり、キャリアを積み重ねていく中で、上述したような『周囲から大丈夫だと思われる』頼もしい社会人に育ってくれることを期待しています。
失礼します。